近年マーキング(刻印)の需要は増加傾向にあります。
そんな現在のマーキング(刻印)のニーズの代表的なものをご紹介します。
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マーキング(刻印)は、おそらく人類が所有と言う概念を確立したときにはじまり、その後、単純に“印す”という意味合いから、現在では、生産者の製造物責任を問う社会的意識の高まりや、環境保全や資源の有効活用(リサイクル)の必要性から、トレーサビリティ(製造履歴管理)のための工業用マーキング(刻印)へとその意味合いを変化させてきました。
製品の性能面ではマーキングは不要なものですが、とりわけ品質管理面で必要不可欠なものとなってきており、近年マーキング(刻印)の需要は増加傾向にあります。
腕時計・カメラなどの高価な製品には、品質保証の証として古くからマーキング(刻印)されていました。また、公共料金徴収に関わる機器類(ガス・水道・電気メータ)にも必ず個別管理用の偽造できない特殊なマーキングが使用されています。
市場における製造者責任が年々厳しくなってきており、従来のロット管理から製品固体管理のための半永久的なダイレクトマーキングへと移行しています。市場流通後も履歴の調査を行えることが要求され、マーキング(刻印)内容も番号・記号・製造年月・製造場所・加工精度・ロットNo.などデータ量も多くなってきており、エアペン・レーザーマーカを使用した2Dコードによる対応も増えています。
特殊な書体・マークを所有者が容易に判断できるようにマーキングします。これは、盗難等の場合に警察でも所有者である証拠として認められます。また、模造品と純正品の区分けの目的で同様のマーキング(刻印)も行われていて、自動車の車台番号・原動機番号なども盗難車・偽造車発見の重要なキーとなっています。
ビンテージ的要素を高めるため、製品に購入者の名前や生産数(何台中の何台目)など、その製品の付加価値を高めるためにマーキング(刻印)を行います。
部品の精度ランクをマーキング(刻印)し、後工程での誤組立て防止として、また補修時の部品選定用にマーキングを行います。