マーキング特集

様々なワークの形状や刻印方法に応じた
刻印機の特集記事をご紹介します。

自動車へのマーキング特集

  • 1台の自動車には、2〜3万点の部品が使用されていると言われますが、その中の多くの部品にマーキングが施されています。
    ボデー部品、エンジン部品、駆動系部品等マーキングされるパーツの種類は多岐にわたります。

    自動車の部品

    マーキングが施された部品


    マーキングの目的も様々で、メーカーのロゴマーク・製造年月日・ロットNo.・シリアルNo.・メーカー内での識別のための番号などが挙げられますが、どれも自動車の生産の為、あるいはトレーサビリティの為、必要不可欠なものとなっております。

    マーキング方法もパーツの種類・材質により様々で、刻印・エアペン・レーザーマーカ等、1台の自動車に世の中に出回っている全てのマーキング方式が使用されていると言ってもよいかもしれません。
    その中でも、最も重要なマーキングである、車台番号・エンジン番号についてご紹介致します。

    エンジン番号

    エンジン型式と連番号からなり、エンジン1基に対して1つの番号が割り当てられます。
    その為、同じ番号のエンジンは世の中に1基しか存在することはありません。

    エンジン番号に使用される書体は、メーカーごとに専用の書体が設けられ、実印と同じように専用書体以外でのマーキングをすることができません。
    エンジン番号は後述する車台番号に紐付けられ、車台番号とエンジン番号が盗難防止やトレーサビリティに大いに役立っています。

    エンジンNo.打刻機(エアペン式)


    車台番号

    車両型式と連番号からなり、自動車1台に対し1つの番号が割り当てられます。
    この番号は車検証にも記載され、自動車の購入をした時の登録手続きや車検時等、色々な場面でこの車台番号が必要となります。

    エンジン番号同様メーカーごとに設けられた専用書体が使用されるのはもちろん、打刻方式や打刻品質等厳しい基準が定められております。
    その為に偽造は難しく、盗難防止にも大きく役立っております。
    輸出車は車両型式と連番号ではなく、「VIN」というグローバル規格があり、その規格に従って17〜19桁の番号がマーキングされています。

    車台No.打刻機